フードバンクや従業員の禁煙の取り組みなど、先進的な取り組みが素晴らしいですね。ビジネスとしてモデルになることもできると思いますし、それがチャンスにつながると思います。食はいろんなことに絡んできます。そこに可能性がありますね。ここまでやられている企業があるんだなと、嬉しくなりました。竹田 SDGsは単位が世界ですが、われわれはローカルスーパーで、そんな大げさなことはできません。どこまで取り組めるだろうかと日々考えています。それでも、SDGsの17の目標のどれにつながっていくだろうかと、自分たちのやっている仕事や提案を当てはめるようにしています。どれかに当てはまらなければ、提案しても意味がないと考えているんです。蟹江 それはすごく大事ですね。SDGsは世界の目標ではありますが、じつは身近な課題に書き換えられているのが重要な特徴だと思います。ぜひ静岡市と連携しながらやっていただきたいですね。我々は今静岡市とSDGsでいかにアクションにつなげるかなどを考えていますが、まさに御社の食育や健康についての取り組みは連携してやっていただきたいです。今日本でSDGs未来都市というのが出来ていて、静岡市もそうなんですが、そういうところはそういった動きをどんどん後押ししていきたいと思っています。竹田 静岡のスーパーマーケットが集まる会があって、そこでも声を掛けています。自分のところだけやっても効果が限定されるので。ライバル店であっても、より多くの企業に取り組んでほしいと思っているんです。みんなでやらなきゃ意味がないですから。蟹江 今地方創生で、投資や金融の方々が持続可能なことをやっている企業を応援しようという動きが強まっています。長野県では、こういう取り組みをやっているところを認定することをはじめています。そういうことを行政がやったらいいんじゃないかと思いますし、ぜひそういう活動を先導していただきたい。そうすれば会社も得するし、社会も得すると思います。竹田 静鉄グループは28社ありますので、ぜひグループでも取り組みたいですね。今後もご教授いただければと思います。蟹江 もちろんです。こういう良い取り組みをもっとスケールアップ、クローズアップするために、SDGsがあると思っているので、頑張ってほしいと思います。これからは行政や消費者を巻き込んでどんどんやっていただきたいです。もっとほかを巻き込んで、地域全体の活動に蟹江教授からひとこと09Shizutetsu Store Report 2018
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