Shizutetsu Store CSR Report 2018
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竹田昭男(以下、竹田)今、温暖化などで気候が変わってきて、産地が変わってきているんですよね。静岡でおいしい鰹が食べられなくなっている。お米も、今は北海道がおいしい。それくらい気候が変わってしまっています。塩は岩塩が売れるんですが、岩塩は人間が海を汚す前の塩だからという理由で選ぶ人がいるんです。今こういうことに取り組まないと、10年後、20年後、あらゆるものが食べられなくなるんじゃないかと思うんです。蟹江憲史教授(以下、蟹江)社長自らそういう意識をもっている企業はなかなかないと思います。とくに食品業界は動きが遅いんですよね。今までは国に任せておけばよかった問題が食品業界に入ってきた。例えばパームオイルを使う企業では、パームオイルがどこから来ているか、そこで児童労働がおこなわれていないかというようなことが会社の評価につながるようになった。食はいろんなところにつながる話だと思いますので、今できるところからやられているという話をうかがって、とても感激しています。    内閣府自治体SDGs推進評価・調査検討会委員および地方創生SDGs官民連携プラットフォーム幹事など、国際的、国内的にSDGsの普及啓発を中心に活躍中。2013年度から2015年度までは環境省環境研究総合推進費戦略研究プロジェクトS-11プロジェクトリーダーを務めた。SDGs研究の第一人者。Prole慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 教授蟹江 憲史食品スーパーにおけるSDGsしずてつストアはCSRの具体的な目標として、SDGsを取り入れています。この度は蟹江憲史教授とともに、SDGsの取り組みについて考えていきます。しずてつストアはなぜ、SDGsに取り組むのか対談特別インタビュー記事07Shizutetsu Store Report 2018

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